サプリメント,食品添加物通販のマルゴ店長コラム
湿潤剤、溶媒、保湿剤、安定剤としてプロピレングリコール
製品について
プロピレングリコールの主な特徴
【無色無臭で水溶性】
水やアルコールに溶けやすく、他の成分と混ざりやすい性質があります
【吸湿性が高い】
湿気を吸収するため、保湿剤として利用されます
【毒性が低い】
通常の使用量では安全性が高く、食品添加物としても認可されています
ただし、過剰摂取には注意が必要です
プロピレングリコールの用途(食品)
プロピレングリコールは、食品添加物として使用され、保湿剤、溶媒、安定剤としての役割を果たします
乳化剤:油と水を混ぜるために使用
湿潤剤:食品の乾燥を防ぐ
保存料:品質を長持ちさせる
香料の溶媒:フレーバーを均一に分散させる
【使用される食品例】
アイスクリーム:なめらかさを保つ
ケーキやパン:しっとり感を維持
飲料:香料を均一に溶かす
調味料:品質安定
プロピレングリコールの用途(医薬品)
薬剤の溶媒:有効成分を溶かしやすくする
クリームやジェル:肌への塗布剤として使用
点滴液:医薬品の安定化を目的に使用されることもあります
プロピレングリコールの用途(化粧品)
保湿成分として多くの化粧品に含まれています
化粧水、乳液、クリーム
ヘアケア製品(シャンプー、コンディショナー)
リップクリームや口紅
プロピレングリコールの用途(工業)
不凍液やブレーキ液:低温でも凍りにくいため自動車用として使用
溶剤や洗浄剤:工業製品の成分として利用
安全性について
各国の評価
FDA(米国食品医薬品局):食品添加物としてGRAS(一般に安全と認められる物質)に指定
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議):安全性が確認されており、通常の使用量では問題なし
摂取量と健康リスク
【許容摂取量】
0〜25 mg/kg体重/日
体重60kgの成人であれば最大1,500mg/日が目安となります
【過剰摂取のリスク】
通常の使用量では安全ですが、過剰摂取すると以下のリスクが生じる可能性があります
吐き気や嘔吐
腹痛や下痢
めまい、頭痛
腎臓や肝臓への負担(特に高用量摂取時)
【注意点】
腎疾患や肝疾患を持つ方は、代謝に負担がかかる可能性があるため注意が必要です
アレルギー反応が出る場合があり、特に皮膚に触れた際にかゆみや発赤が発生することがあります
プロピレングリコールを避けたい場合
【代替品】
グリセリン(植物由来の保湿剤)
BG(ブチレングリコール)(保湿や溶媒として代用)
プロパンジオール(天然由来の保湿成分)
化粧品や食品の成分表示で「プロピレングリコール」や「PG」と記載されているか確認
無添加商品やオーガニック製品を選ぶと回避しやすいです
プロピレングリコールは、食品、化粧品、医薬品、工業製品など幅広い分野で利用される多用途な化合物です
通常の使用量では安全性が高いものの、過剰摂取やアレルギー反応には注意が必要です
特に腎臓や肝臓に問題がある方やアレルギー体質の方は、成分表示をよく確認し、安全性に配慮しましょう