カラギナンとは
海藻のスギノリやツノマタより抽出される増粘ゲル化用の高分子多糖類で、厳しい基準の中製造されています。
白色〜薄茶色の粉末です。
カラギナンの種類
1.κ(カッパ)型
ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)または、タンパク質(特に牛乳カゼイン)によりゲル化。
2.Ι(イオタ)型
ミネラル(主にカルシウム)によりゲル化。 ゲルは、粘弾性に優れ、離水が少なく、凍結しても同じ状態に戻る。
3.Λ(ラムダ)型
水に溶かすと、強い粘性を示す液体になる。保水性が高い。
用途
牛乳を用いるデザート類・冷凍用デザート類・インスタントデザート類(例えば牛乳を混ぜればすぐ出来るゼリーなど)等に幅広く利用できます。
他のゲル化剤との違いは?
ゼラチン(動物の皮や骨から作られている)・寒天(海藻のテングサから作られている)は、煮溶かしたものを単に冷やし固めるだけですが、カラギーナンは、ミネラル類(カリウム・カルシウムなど)やタンパク質の作用によって、ゲル状に固まります。
こんなところにも使われています!
1.アイスクリームやキャンディーをトローリとしてくれます。
2.かまぼこやちくわ等の魚肉製品のこしの強さを出します。
3.ハム・ソーセージに弾力をもたせます。
4.缶詰のペットフードが缶からスルリと落としてくれます。