サプリメント,食品添加物通販のマルゴ店長コラム
食品添加物として使用される保存料、ソルビン酸カリウム
製品について
ソルビン酸カリウムの主な特徴
【保存料としての効果】
主に食品の腐敗を引き起こすカビや酵母菌、一部の細菌に対して効果があります。
酸性環境(pHが低い食品)で特に強い効果を発揮します。
【幅広い用途】
ソルビン酸カリウムは、飲料、加工食品、デザート、調味料、乳製品など多くの食品に使用されています。
【無味無臭】
ソルビン酸カリウム自体は無味無臭で、食品の風味や香りに影響を与えません。
【水溶性】
水に溶けやすい性質を持ち、液体製品やペースト状食品にも容易に添加できます。
使用される主な食品
ソルビン酸カリウムは、以下のような食品や製品に広く使用されています。
ベーカリー製品(パン、ケーキ)
乳製品(チーズ、ヨーグルト)
飲料(ジュース、炭酸飲料)
加工食品(缶詰、ソーセージ、冷凍食品)
調味料(ドレッシング、ソース、マヨネーズ)
お菓子(ゼリー、グミ)
使用上の注意点
【添加量の制限】
ソルビン酸カリウムの使用量は、食品ごとに定められた基準内で使用されます。これにより、安全性が確保されています。
【自然派志向の増加】
最近では、「無添加」や「ナチュラル食品」が人気となり、一部の消費者はソルビン酸カリウムなどの合成保存料の使用を避ける傾向があります。そのため、代替品として酢やレモン果汁などの天然保存料が用いられることも増えています。
メリットとデメリット
【メリット】
食品の保存性を向上させ、廃棄ロスを減らす。
微生物の増殖を抑制し、食中毒のリスクを軽減。
無味無臭で食品の風味に影響を与えない。
【デメリット】
一部の人にアレルギーや軽い不耐症を引き起こす可能性。
化学的な保存料として、一部の消費者から敬遠されることがある。
許容摂取量(ADI: Acceptable Daily Intake)
FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)や欧州食品安全機関(EFSA)によるソルビン酸およびソルビン酸カリウムの1日の許容摂取量(ADI)は次の通りです
0〜25mg/kg体重/日
【例】
体重60kgの成人の場合、最大で1,500mg/日(1.5g)のソルビン酸カリウムを摂取しても安全とされています。
実際の食品での使用量
食品添加物として使用されるソルビン酸カリウムの量は、食品ごとに法律で定められています。食品中の濃度は、通常以下の範囲に収まります。
【使用基準例(日本の基準)】
清涼飲料水: 最大0.6g/kg
菓子類: 最大1.0g/kg
漬物・缶詰: 最大1.0g/kg
ドレッシング: 最大0.3g/kg
これらの濃度では、通常の食生活を送る限り、ADIを超える摂取量になることはほとんどありません。
過剰摂取のリスク
通常の食品添加量では問題ありませんが、非常に大量に摂取した場合、以下のリスクが考えられます。
【消化器系の影響】
腹痛、下痢、吐き気などの軽度の消化器症状を引き起こす可能性があります。
【アレルギー反応】
まれに皮膚のかゆみ、発疹、軽いアレルギー症状を引き起こすことがあります。
【腸内細菌への影響】
長期間にわたり過剰に摂取すると、腸内細菌のバランスに影響を与える可能性が示唆されています。ただし、通常の摂取量では問題ありません。
摂取量の管理方法
【加工食品をチェック】
ソルビン酸カリウムが含まれる加工食品(スナック、ジュース、ドレッシングなど)を多量に摂取しないようにしましょう。
【自然食品を活用】
保存料を使用していない「無添加食品」を選ぶことも、摂取量を抑える一つの方法です。
【子どもの摂取量に注意】
子どもは体重が軽いため、相対的に摂取量が増える可能性があります。おやつや加工食品の量を管理することが推奨されます。
許容摂取量(ADI): 0〜25mg/kg体重/日(例: 体重60kgで最大1,500mg/日)
加工食品や飲料に含まれる濃度では、通常の食生活でADIを超えることは稀です。
過剰摂取を防ぐため、加工食品の摂取量を適度にコントロールし、自然食品や無添加食品も取り入れると良いでしょう。